ESG (環境、社会、ガバナンス) データ

LSEG の ESG スコア

LSEG の ESG スコアは、10 項目の主要テーマについて、公開されている監査可能データを基に、企業の相対的な ESG のパフォーマンス、取り組み、効果を透明性と客観性をもって測定できるよう設計されています。

インドのユーザー向けの ESG スコアおよび格付けのウェブサイト上での提供終了

LSEG はインドのお客様とユーザーへの ESG スコアと格付けの配信を終了いたします。インド証券取引委員会 (SEBI) が新たに導入した ESG (環境、社会、ガバナンス) 格付けプロバイダーに関する規制制度により、ESG 格付けプロバイダーは、ESG スコアと格付けをインドの顧客やユーザーに提供するためのライセンスを取得する必要があります。LSEG には、現時点でこのライセンスを取得する予定がありません。

そのため、インドのユーザーはまもなく、ESG スコアと格付けを当社ウェブサイト上で閲覧できなくなる予定です。それまでは、当社ウェブサイト上の ESG スコアと格付けは、インドのユーザー向けではなく、適したものではないことをご了承ください。

データの提供

企業の ESG データの発信

LSEG の ESG Contributor Tool を活用することで、自社の ESG の取り組みを検証し、投資家やステークホルダーに向けて最新情報を適時に提供できます。本ツールは、詳細な ESG (環境、社会、ガバナンス) データの発信をサポートします。LSEG の ESG データは検証可能で、投資家の皆様にデータを信頼してご利用いただけるよう、Eikon でクリックひとつで元データを確認できます。本ツールによって以下のことが可能となります。

  • 金融コミュニティに向けて自社の ESG データを適時に公開
  • 最新の会計年度の ESG データの提供
  • 公開済みの過去の ESG データのレビューと編集
  • ステークホルダーとのより効果的なコミュニケーション
データの提供 (英語)

スコアリング手法

フレームワークの詳細

LSEG の ESG スコアは、10 項目の主要テーマ (排出量、環境に配慮した製品イノベーション、人権、株主など) について、企業の開示データを基に、企業の相対的な ESG のパフォーマンス、取り組み、効果を透明性と客観性をもって測定できるよう設計されています。

LSEG の ESG スコアは、基礎となる ESG データの枠組みをベースとして、業界ごとの各指標の比重と企業規模による偏りを考慮した透明性の高いデータ主導型の手法で、企業の相対的な ESG パフォーマンスと能力を評価します。

LSEG の ESG スコアは、企業の ESG パフォーマンスを一般で公開されている検証可能なデータに基づいて測定します。630 を超える ESG 指標を企業別に取得・算出し、このうち、最も比較しやすく各業種で重要性の高い 186 の指標を慎重に選定し、企業評価・スコアリングのプロセス全体で活用しています。

基礎となる指標は、比較可能性、影響度、データ可用性、業界ごとに異なる関連度に基づいて算出されています。

これらは 10 のカテゴリーに分類され、そのうち 3 つのピラー (大分類) でスコアを算出し最終的な ESG スコアを形成します。これは、公に報告された情報に基づく企業の ESG パフォーマンス、コミットメント、および有効性を反映しています。

各カテゴリーのスコアは、環境、社会、コーポレート・ガバナンスからなる 3 つのピラーに集約されます。 ESG ピラー・スコアは、「環境」および「社会」カテゴリーでは、業界ごとに異なるカテゴリー比重を適用した相対的な合計値です。「ガバナンス」の比重は全業界で一律です。

  • 10 のカテゴリー・スコアの算出には、パーセンタイル・ランクのスコアリング手法を採用しています。パーセンタイル・ランクのスコアは順位に基づくため、外れ値に大きく左右されることはありません。

    この手法では 3 つの重要な要素を考慮します。

    • 当該企業より値の低い企業は何社あるのか
    • 当該企業と同等値の企業は何社あるのか
    • 値がある企業の数は何社か
  • 環境と社会のカテゴリー・スコアの算出では、業種ごとに関連性や重要性の高い課題が共通しているため、LSEG の業種分類 (英語) の業界グループをベンチマークとして使用しています。

    ガバナンス・カテゴリーの算出では、ガバナンスのベストプラクティスは国ごとに大きく共通しているため、本社所在国をベンチマークとして使用しています。

  • それぞれの業界の各 ESG テーマの重要性を客観的で公平中立かつ高い信頼性で評価するために、LSEG は独自のモデル「ESG 重要性マトリックス」を考案し、カテゴリーごとに採用しています。本モデルは、企業による ESG 開示の進展度や成熟度合いに合わせて、重要性の数値を動的に自動調整しています。

    LSEG ESG 重要性マトリックスの詳細については、ESG スコア メソドロジー (英語) をご覧ください。

データ・プロセス

ESG データの収集

世界最大級の ESG コンテンツ収集活動を展開

LSEG は、ESG データの収集を専門とするコンテンツ・リサーチ・アナリストを 700 名以上擁し、世界最大級の ESG コンテンツ収集活動を展開しています。各地域の言語に精通した専門家が世界各地で活動を展開することにより、膨大な公開情報を基に、客観的、包括的な最新コンテンツを提供します。ESG 指標は 630 種類以上あり、LSEG の専任アナリストが ESG で使用するユニバース内の企業ごとに手作業で処理しています。各指標を慎重に取り扱い、情報を標準化しているため、企業全体の中での比較検討も可能です。

アニュアル・レポート

企業ウェブサイト

取引所開示書類

NGO ウェブサイト

CSR レポート

ニュース・ソース

データ更新

データベースは、企業の決算報告期に合わせて随時更新され、データは ESG スコアの再計算など、プロダクトに基づいて毎週更新されます。更新の際には、データベースへ新たに追加される企業や、最新の決算情報、新たな不祥事も反映されます。ほとんどの場合、ESG 報告データは、年に 1 回、企業の ESG 開示情報に合わせて更新されます。LSEG では、年度中に決算報告や会社組織の重要な変更などの例外的なケースが発生した場合には、更新の頻度を上げています。ESG に関わるニュースや不祥事は、発生の都度、また国際メディアで報道された場合に随時更新されます。

データ品質

収集プロセスの重要な鍵を握るのはデータの品質です。そのため、アルゴリズムと専門家のノウハウの両方を組み合わせて、可能な限り 100% に近いデータ品質を追求しています。この目標を達成するために、LSEG では以下の各種手法を採用しています。

1. データ入力・準備作業

  • さまざまなデータポイント向けの収集ツールに約 400 種類のエラー・チェック・ロジックを搭載
  • 要件に応じてエラー・チェックの手法をカスタマイズ

2. 後処理

  • ESG 収集ツール上で約 300 種類の品質チェック・スクリーナーが自動稼働:
  • 相関データポイントとの関連
  • ネガティブ・スクリーニング
  • クオンツ&定性データの不一致・欠如
  • スケーリング
  • 年間の変動
  • 生データ & コメント・セクション
  • セクター別のチェック (TRBC コード)
  • 前年の完全性検証

3. 第三者監査

サンプルの日次監査:

  • 詳細監査
  • 重要データポイント・チェック
  • 製品監査

週次レポート、原因分析

  • 作業チームとのフィードバック会合

4. 経営陣レビュー

  • 月次品質詳細チェック
  • とりわけ懸念される分野のヒートマップ分析
  • 問題のあるトピックやデータポイントへの対策
  • 新たな学習、洞察、フィードバックに基づき、新たなシステム検証チェックとスクリーナーを常に開発し、データ品質を継続的に改善

グローバルカバレッジ

拡大し続けるカバレッジ

世界の 1 万 5,000 社以上を対象に ESG データを管理し、ESG スコアを算出しています。

LSEG のカバレッジは常に進化・拡大を続けており、新たなインデックスを順次追加しています。各インデックスの構成銘柄は四半期ごとに見直し、新たな銘柄を追加しています。

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